番号 | 分類 | 例 |
@ | 天守閣が現存する城 | 姫路城 |
A | 天守閣が復元されて存在する城 | 広島城 |
B | 模擬天守閣が存在する城 | 岸和田城 |
C | 櫓が現存する城 | 上田城 |
D | 櫓が復元されて存在する城 | 龍野城 |
E | 模擬櫓が存在する城 | 舞鶴城 |
F | 重要な門が現存する城・・・遺構現存レベル:A | 小諸城(A) |
G | 小さな門が現存する城・・・遺構現存レベル:B | 西条城(B) |
H | 石垣などが縄張りが分かる程度に存在する城・・・遺構現存レベル:C | 安土城(C) |
I | 石垣などにより城が存在したことが分かる城・・・遺構現存レベル:D | 米沢城(D) |
J | ほとんど遺構はないが場所は確定していて碑などがある城・・・遺構現存レベル:E | 宇都宮城(E) |
K | 資料上でしか存在の確認できない城・・・遺構現存レベル:F | 長岡城(F) |
これは私が独断と偏見で分類したものです。
11区分の2つ以上に該当する城はこの分類で上に書かれている方を採用しました。
建造物が移築されて現存するが、城郭跡地には明らかにそれ以下のものしか残っていない場合、「・・・移築**あり」として具体的に遺構名を記しました。
沖縄の城、特に首里城はそれを復元天守閣として考えました。
また、重要文化財に指定されている遺構には〈**〉を、国宝には《**》を付して具体的に遺構名を記しました。
さらにその城が藩主の居城となったことのある場合、その藩名を[**]として記しました。
A平安・・・794年から1192年までに築かれた城。
B鎌倉・・・1192年から1300年前後に築かれた城。
C南北朝・・・鎌倉幕府討伐から南北に分かれて戦った時の城。
D室町・・・南北朝が統一されてから応仁の乱が起こるまでの城。
E戦国・・・応仁の乱から安土城が築かれるまでの城。
F近世・・・安土城築城から江戸幕府滅亡までに築かれた城。
G近代・・・明治期以降に築かれた城。
この区分がもっとも難しいと言えます。もっとも最初に築城された時代を指すのか、現在残る遺構がいつの時代に作られたかを問題にするか、という問題があるからです。ただ、もっとも最初に築城された時代は不祥であることが多いため、基本的に現在の遺構が作られた時代を指すことにしています。そのため、遺構レベルFの城の時代区分は省略しています。また、特に近世城郭に多いのですが、途中何度も改築を繰り返しているためにいつの時代を現在の遺構とするかも問題になってきます。その場合は遺構の縄張りが決定された時点の時代を指すことにします。
@ | 山城 | 基本的に独立した山に築かれた城を言うが、山脈上の一部に築かれた城のことをいうこともある。中世に最盛期を迎えるが、領主の支配力が高まるに伴い、城下町経営に極めて不便であるため、伝令用の狼煙台などにのみ使用されるようになる。近世にいたっては備中松山城や村上城などが存在するのみになった。 このデータベースではこの分類のみ具体的な高さの分かるものについては括弧付きでその数字を記した。基本的には本丸の高さと考えた。 |
A | 平山城 | 防備に有利な山城と日常生活に便利な麓の館を合体させた城形態。鎌倉から室町にかけての武士の城形態はこの両方を戦闘時と平常時に使い分けていたが、戦国期に入り、低丘陵の多い関東を中心として丘陵全体を何段かの平面に削って両方の利点を持った城形態が誕生してきた。江戸時代に入ってからは美的感覚にも優れた平山城が流行するようになる。(姫路・熊本・高知・伊予松山など) |
B | 丘城 | 丘陵の上部平面の全域に空掘と土塁で複数の曲輪を作り、地続きの峰に堀切りを設けた城郭形態。古典的な形態で、中世の土豪の城の典型である。この城郭は基本的に戦闘時のみのもので、麓には居住用の館が別にあるのが普通であった。しかし戦闘形態が野戦中心から城を直接攻める方法に変わるに伴って丘陵上に戦争目的と居住目的を兼ね備えた形態の城も多く築かれるようになる。 |
C | 平城 | 城の置かれている地勢が平地である城郭のことをいうが、地の高低に関わらず縄張り面が輪郭式、梯郭式の城を一般に平城と呼ぶ。 |
D | 水城 | 堀に川、湖、海の水を引きいれ、水運を重要視した城郭をいうが、平城の一形態と考えることが多い。もちろん海城と呼ばれるものもこの形態に入るが、瀬戸内海の島々にある海賊城は島全体を城郭化しており、この形態に入れるかどうかは議論の余地がある。このデータベースではこれを水城の変形と見て分類している。 |
E | 陣屋 | 江戸時代におかれた小大名が住居とした所を指すが、しばしば城郭形態を取ったため、ここではいくつかの陣屋を城郭として分類し、データベースにも追加している。陣屋は江戸時代に藩が置かれた時に作られたものであり、時代区分は当然近世であるため省略している。 |
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