▼ 天空の城ハルナ  …  5:囚われの身  プラ●センス本社の社長室。   プ社社長:「手ぬるいぞ、N西。あんな小娘、顔を突けばすぐに口を割るわい!」   N西  :「社長。事を急ぐと家も会社も焼けますよ」   プ社社長:「プラ●センス社社長はわしだぞ!」   N西  :「もちろん。ただし、私が翼シス●ムの密命を受けていることも         お忘れなく ‥失礼」   プ社社長:「‥くそっ、開発の青二才めが!」  社長室を後にしてN西がやってきたのは、任意の居る部屋だった。  見せたいものがあると、任意を地下のパソコンルームに案内し、中央に有る パソコンから一枚のフロッピーを抜き取るN西。   N西  :「すさまじいコンセプトを持つ、デスクトップマスコットの         ソフトだよ。大丈夫だ、既に起動しない。         ‥こいつが空から降ってこなければ、誰もハルナを信じは         しなかっただろう‥こいつは地上で作られたものではない、         どのファイルがプログラムか、データーか、それすらも         我々の技術力では判らないんだ」   任意  :(‥‥技術に問題あるんじゃ?)  だが、次の瞬間任意の顔色が変わる。   N西  :「‥ここを見てくれ」   任意  :「!」   N西  :「同じ印が君の家の古い暖炉にあったよ、この石にもね‥‥         この石は君の手にあるときしか働かない。石は持ち主を守り         いつか天空のハルナへ帰るときの道標として、君に受け継がれ         たんだ」   任意  :「そんな‥石がほしいならあげます、私達を放っておいて!」   N西  :「君はハルナを飾りか何ぞのように思っているのかい?         ‥ハルナとはかつて恐るべき好評で杜の窓大賞に輝き、         全市場を席巻した恐怖のペル●ナだったのだ。         そんなものがパロられたとしたら、我が社の利益にとって         どれほど危険なことか。         ‥君はハルナの位置を示す面白セリフを知っているはずだ。         私は手荒なことはしたくないが、あの生き物の運命は君が         握っているんだ。君が協力してくれるんなら、あの生き物を         自由にしてやれるんだ、リュ任意・ニセ・ウル・ハルナ」   任意  :「どうしてそれを!」   N西  :「ニセはハルナ語で真、ウルは王、君はハルナ王国の正当な         後継者、リュ任意王女だ」  言葉を失って立ちつくす任意‥。  ‥その頃、うにゅうは地下牢で、泣きながら壁に五寸釘を打ち付けていた。  が、しばらくすると、扉は開かれ呼び出される。そこには任意が居た。   任意  :「‥うにゅう、お願いがあるの、ハルナのこと忘れて‥         ごめんなさい、いろいろ迷惑掛けて‥‥‥‥‥‥‥‥」   うにゅう:「!」   N西  :「彼女はプラ●センス社のハルナ探索に協力してくれることに         なったんだよ」   うにゅう:「何やて!?」   任意  :「ありがとう、うにゅうのこと忘れない。切なさ炸裂」   うにゅう:「まさか‥‥。さくら、約束したやないか!」   任意  :「‥‥‥¥e」   うにゅう:「さくら! 待ちや、さくらー!」   N西  :「君も男なら聞きわけたまえ!!」  取り押さえられて茫然とする、うにゅう。   N西  :「これはほんのお礼だ、取っておきたまえ」  そう言ってうにゅうの手に30円握らせるN西だった…。
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