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第二回個人旅行記(南ヨーロッパ周遊の旅)

使用航空会社:KLMオランダ航空
同伴者:高橋秀徳(中学以来の友達)
費用の内訳(円換算):
宿泊費→¥45,000
食費→¥33,000
移動費→¥150,000(航空券・パス14万円含む)
入場料→¥15,000
お土産→¥40,000
雑費→¥5,000

12月15日、関空からアムステルダムに飛ぶ。これはリスボンへの直行便がなかったため、KLMオランダ航空を使って一度オランダによる必要ができたためなのだ。それですぐにリスボンに飛んだかというとそうでもない。接続の関係で、そうもいかず、仕方無しにアムステルダムのホテルで泊まることに。このホテル、日本で予約していったのだが二人で18000円の結構高めのホテル。といっても一人一万を越えてないんだからそれなりのホテルだろうと思ってたら大間違い。入り口は粗末なのに部屋は五十畳もありそうな大きな部屋で、びっくり仰天。9000円でこんなホテルに泊まれるとは・・・、やはりヨーロッパはすごい。

明くる日、16日は少しでもアムスの街を観光しようと早起きして表に出るが外はまだ真っ暗。仕方ないからホテルに戻って朝食を食べ、(これがまた豪華なバイキング)荷物を持って駅に向かったのが7時過ぎ。人の数は増えたもののやはり真っ暗。電車に揺られて30分、空港に着いたのが多分8時頃。でもまだ真っ暗。何だこの国は。飛行機の離陸時間になって、ようやく明るくなってきたオランダであった。てなわけで全然オランダは観光できず。なんだかなあ。取り合えずその飛行機でリスボンに向かう。1時頃にリスボンに着いて予定ではそれからリスボンを観光してしまうはずだった。ところが、宿探しをして両替とかをしている間に時間が経ってしまいそれどころではなくなってしまう。何とか教会を2つ(外から)見るも、この日はそれだけ。晩飯は豪華にしようと地元のレストランを探していわしの塩焼きを食べる。こう書くとすごい日本料理のようだが全然違う。基本はオリーブオイルだし。なんといってもナイフとフォークで魚を食べるのだ。なかなか難しいねえ。でも旨かった。満足満足。

17日には昨日の分までリスボン観光を行う。リスボンという都市は7つの丘の上にできた都市で、とにかく坂が多い。というより坂の上に街があるので、ほんとに観光は疲れまくる。ただ、坂にちなんだ観光名所も多くて、例えばエレベーター。街の建物の真ん中にいきなり出現するエレベーター。何とエッフェルの設計によるらしいのだがこれで丘の上までひとっとびできるのだ。他にもケーブルカーがあったり、いろいろ。よくこんなとこに首都ができたものだと妙に感心してしまった一日であった。で、この日は夜行列車でスペインはマドリッドに向かう。ちゃんとベッドを予約したはずなのに行ってみるとただの座席。ひえー!!体中が痛くなってマドリッドに到着したのであった。

18日はもう既にふらふらになりながら宿探しから入る。いろいろ回るのがおっくうで三軒目で連れをなだめてそこに決める。しんどいなあと思いながらもまだお昼だし観光するかあ、ということで、まず王宮へ。ところがところが、何と職員がお昼寝中。というか、向こうではシエスタと言ってお昼寝ターイムがあるらしいんだな。ちょうどそれに引っ掛かってしまったって訳。他に開いてるとこと言えば美術館類しかなく、あまり乗り気ではなかったんだけどプラド美術館をはじめ何個か美術館を回る。その夜も地元のレストランに入って仔羊の丸焼きなぞを食べる。結構旨かったがやっぱり油っぽかった。その後速攻おねんね。朝起きると9時前だったとさ。

19日。今日こそは王宮をみようと王宮に向かう。ところがこの日はなぜか休館日。なぜかはさっぱりわからない。どうも相当適当らしい。しかたなく教会なぞを見て昼飯を食うともうシエスタのお時間。またまた仕方無しに美術館めぐりになる。ガラでもない。この日はゲルニカを見に行った。あのピカソの有名な絵ですな。全然大した事はないと感じてしまった。やはり俺は芸術家ではないのだ。今日のメインはここから。夜11時からフラメンコを見に行ったのだ。それも最も格式のあるというところへ。ワンドリンク付きで4000円ほどとそれなりにするがすごく良かった。また行きたいと思えるものだった。それが終わったのはなんと2時。宿に帰ったのが2時半くらい。うーん、強烈なスケジュール・・・(^_^;)

20日。三度目の正直とばかりに王宮を見学。それなりに豪華でまあまあ。それからこの日は一回家に手紙を書こうということで郵便局に行く。ところがその郵便局。でかい。で、豪華。なんなんだろうあの郵便局は。スペインという国は狂っているぞ。そこ後トレドに向かう。スペインカトリックの総本山ともいうべき大聖堂があるところである。でっかくてなかなかすごかった。ステンドグラスは何と750枚というからすごい。雨が降ってなかったら奇麗だったことだろう。ところがこの日はこれからが本番。またまた夜行列車に乗るため地下鉄で国鉄の駅に向かう電車に乗り込んだ時だった。乗った瞬間、一人の人が右のズボンをこすりはじめた。何をやってるんだろうと思っていると左側にいた人が俺の右側にすっと移動した。するとそのすぐ後に俺の財布を返してくれた。?????????最初は何のことだかわからなかった。でも時間がたつにつれて少しずつ真相が見えてきた。右側にいた人が俺の気を逸らしているうちに左にいた人が俺の財布を取る。そう、全くグルのスリだったのだ。取られたことを全く気づかなかったのだからやはりすごいテクニックを持っているのだろう。で、なんで返してくれたのかというと、その財布にはクレジットカードが2枚入っているだけで、現金は一円も(スペインだから1ペセタも)入ってなかったのだ。そんなもんはいらないということなのだろう。俺に返すや次の駅で速攻逃げてってしまった。うーん。冷や汗をかきながら国鉄の駅へ。バルセロナまでの8時間を節約しようと夜行列車を待つ。ところが時間が来てもボードには電車が何番線に入るのかという表示が出てこない。おかしいなあといろいろとホームを走り回っているとあるおばさんが教えてくれた。「ストで全部止まってるよ」えー!!しかたないからぼーっと3時間ほど過ごした後、ようやく動くことに。3時間というのはいい方らしい。まあ、今回も座席だったらどうしようかと思ったのだが今回はちゃんとベッドだった。良かった良かった。それなりにちゃんと眠れた。

21日。バルセロナというとガウディですね。ご存知でしょうか?けったいな建物を建てることで有名な人なんですが、この日はその人が建てた建物巡り。まずセントファミリア教会という、完成まで2,300年はかかるだろうと言われているものすごい教会を見に行く。エレベーターで一番上まで行くとそのすごさがよく分かる。ものすごい教会。ものすごい印象に残ってる。他にもグエル公園と言ってそういう建物ばかりがある公園があって、もうなんというかファンタジック!!って感じ。そうこうしているうちに時間が経ち、急いで宿に向かっているときだった。地下鉄に乗ろうとしたのだが逆方向のホームに入ってしまったことに気づき、うおお、違う、向こうに行かねば!ということでその通路を探したのだがどうしても見つからない。どうもそちら方面はそちら方面の改札を入らないといけないらしく、(なんてひどい話)しかたないから一回出ることに。で、出口を出ようとしたその時だった。誰かがその出口をふさぐではないか。すると同時に後ろのポケットに誰かの手が。もうこうなるとどうしようもない。振り払ってはみたもののだーっと彼らは逃げていってしまった。でも確認してみると確かに財布は後ろのポケットにちゃんと入ってる。???????後で気づいたのだがどうも逆のポケットに入っていたハンカチを盗んでいったらしい。馬鹿なスリ達ではある。その後、連れの趣味によってなんとクラシックコンサートを見に行く。嫌だという俺を引っ張って行くのだ。ぶつくさいいながらとりあえず見終わり、寝る。

22日。この日は完全に移動日。もう夜行は嫌だということで昼間を使ってバルセロナからフランスのニースに向かう。以上。

23日。この日は朝早く起きてアビニヨンとマルセイユを観光する。ニースからはどちらもちょっと離れているため、結構忙しかったがなかなか面白かった。この日のメインはやはりブイヤベースだろう。南仏料理の定番である。思ったよりもおいしかった。その店員がまた親切な人で、スープとか何杯でもお代わりさせてくれてもう食えない状態だった。

24日。モナコ観光。何とカジノに行ってしまいました。全くガラではないので見学しただけですが。あと、まさに街中にF1のコースがあるのには驚きました。本当に普通の道なんですねえ。すごいです。でも見るところはあまりありませんでした。で、24日と言えばクリスマスイブですよねえ。男同士の旅行では色気もへったくれも無いんですが、それどころかヨーロッパではクリスマスになるとどこも店が開いてないんですねえ。マクドナルドでさえ開いてない。街で唯一開いているのではないかとさえ思われるファーストフード店をやっと見つけ、何とか腹を満たす。おそるべし、クリスマス。

25日。ニースからイタリアのミラノへ移動。さて中心地へ出ようかとした時、また大きな壁が。今度は何かというと、またまたクリスマスの壁。地下鉄が動いてない。観光名所が開いてない。しかたなくジェノバ観光に急遽切り替える。でもやっぱりどこも開いてる訳はなく、やっぱり寂しい観光に。晩飯はやはりというかファーストフード店。はああぁ。

26日。スフォルツェスコ城今日こそはとミラノ観光を開始。とはいってもそんなに見るものは多くない。最後の晩餐(あの有名な絵ね)を見て、でっかい大聖堂を見て、ガレリア(昔のショッピングアーケード。今でも店が入ってて活気がある)を見て、城なんかに行く。以上。

27日。さて、この日はついに最終目的地ローマに向かう。ローマは暖かいだろうと思っていたのだが途中のフィレンツェ駅で降り出した雪にはぶったまげた。ローマではさすがに雪は降っていなかったが寒い寒い。宿を見つけた後、サンピエトロ大聖堂に行き、(キリスト教の大本山です。)なんとなくやる気になってやってしまう。なにをかというと、世界一小さい国の周りを歩いてしまおう!!ツアー、である。ご存知のようにヴァチカン市国というと世界一小さい国として有名ですが一周するということになるとあまり多くの人はやってないのかと思い、やってきました。結構遠かったです、やっぱり。寒いし。途中結構走ってましたよ、寒すぎて。

28日。この日は本格的にローマを観光する。バチカン博物館の前で寒さに震えながら並び、中を見た後、パンテオン、サンジョヴァアンニインラテラノ教会(サンピエトロに行くまで法王さんが住んでたらしい)カラカラ浴場、フォロ・ロマーノ、骸骨寺、トレヴィの泉、スペイン広場、とマッハで回る。今回の旅行で一番充実してた日だったかもしれない。でも寒かった。

29日。実質的最終日。とりあえずフィレンツェを見ようと電車でフィレンツェに向かう。前に通った時は雪が降っていたが今日は大丈夫だろうとタカをくくっているとやっぱり甘かった。強烈な寒さ。凍える凍える。途中で何度防寒具を買おうと思ったことだろう。しかしなんとかこの日のメインであるウフィツィ美術館にたどり着く。ところが、ところがである。確かに有名な美術館なのだがものすごい長蛇の列ができてる。この寒さの中こんな中で待つのか〜!!?ぶるぶる震えながら待つこと1時間強。やっと入れた美術館も俺にはよく分かりませんでしたとさ。うーん、慣れないところには行くものではないです、ほんと。中にはあのビーナスの誕生とか有名絵画が並んでたんだけどねえ。うーん・・・(¨;)その後寒さに耐えきれなくなった俺達は早々にローマに戻りましたとさ。ところがその列車が途中で止まってしまうトラブル発生。どうも雪のせいらしい。まったくこの寒さには泣かされました。そしてなんとかローマに到着後、速攻空港へ向かう。次の日の7時過ぎの便だったのだがつまりチェックイン時間は5時。そんな時間に空港に向かう電車は走っていないのだ。ということで、しかたなく空港で野宿状態。
うーん、最初から最後まで強行軍の旅であった。


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