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第一回個人旅行記(イギリス一周の旅)

使用航空会社:ロイヤル・ブルネイ航空
同伴者:高橋秀徳(中学以来の友達)
費用の内訳:
7月29日。ブルネイを経由してイギリスに向かう。
ブルネイ空港で6時間ほど乗り継ぎで待たされたのだが、その時に飲んだジュースが凄いまずかったので報告しよう。
Sarsi・・・サロンパスなんて食った事も飲んだ事もないのにまさにサロンパスの味がする。これを一気出来る奴は尊敬に値する。
Soya bean drink・・・名前通りの豆飲料。こちらはSarsiよりはずいぶんましだが全部飲むのは至難の技である。

7月30日。朝早くロンドンに着くが、相当疲れているはずなのにいきなり大英博物館を回ろうと試みる。それもロンドンとは思えない猛暑。まだ明るいうちに熟睡してしまう。

7月31日。前日の無理がたたったのか朝から頭が痛む。ロンドン塔とセントポール寺院を観光。セント・ポール大聖堂の頂上は見晴らしが抜群に良く、感激。ただ、金を取るくせに階段を延々登らされる。しゃれならん。ふらふらになるが、それだけの価値はある。俺が行ったときにはおばあさんが杖をつきながら一生懸命登っていて、大丈夫なのかなぁという感じだった。
ロンドン塔:春のツアー旅行で納得できなかったロンドン塔に再び訪れる。別に開門前に行った訳ではなかったのだが、チケットを買うのにずいぶん並んだ。名前は塔であるが、もともと1078年にノルマン公ウィリアムが居城として築いたもので、れっきとした城である。城内に入ると、赤いチューダー王朝時代の衣装をしたビーフィーターと呼ばれる守衛さんが立っていて、定期的に無料で案内してくれる。これについていかない手はないと、団体でついてったものの、彼のしゃべる英語が聞き取れる訳もなく、ただついてっただけだったとさ。でもまあ雰囲気は十分に味わったので、その後いろいろ見て歩いた。見栄えは素晴らしく、非常に美しい城であった。ただ、その歴史はというとエリザベス一世やトマス・モアが幽閉されていたベル等などがあり、いろんな意味で重みのある城である。

8月1日。ハンプトンコートパレスとグリニッジ天文台を観光。この日は地下鉄でいきなり鼻血があふれるという事件が。まじで疲れが溜まってるようだった。

2日。ウエストミンスター寺院とウエストミンスター大聖堂を観光。ウェストミンスター大聖堂はこれぞ大聖堂という荘厳な雰囲気で、この雰囲気は絶対ロンドン一だろう。それに対してウェストミンスター寺院は有名な人の墓が大量にあり、凄いんだがそれ以上に観光客が多くてうんざり。でも主要観光地やからまあ一度は行っとかないかんところかも知れんが。

3日。ウインザー城観光、オックスフォードの散策。ウインザー城

ウインザー城:現在使用されている城としては世界最大のイギリス王朝の本城。中世の雰囲気を残した重厚な石垣が非常に印象的。また、現在も公式行事に使われている建物は本来公開していないが、1992年に起こった火災により焼失した建物を修復する資金を捻出するため、現在一般公開されている。一度は税金で払おうとしたのだが国民の猛反発にあい、しかたなく公開することになったエピソードは有名である。内部の感想は別に他の宮殿と変わらんではないか、というのが本音だが、バッキンガム宮殿と合わせ、王室の生活を垣間見れる数少ないものであるのは確かであろう。ちなみに、バッキンガム宮殿は8月9月だけ一部一般公開されている。

オックスフォードではたまたま入ったクライストチャーチでコミュニオンという奴を受ける。いわゆるパンとワインを受ける奴だが、それはばりばりのキリスト教徒が受けるもの。それを何を間違ったか僕たちが受ける事になってしまい・・・。

4日。ドーヴァー観光。英仏とを隔てるドーバー海峡の名前の由来になったのがここ。イギリス南東部の端にあたる。丘の上に城がそびえ、海岸沿いにはホワイトクリフが続く。

ドーヴァー城:広い城であるが天守(?と呼んでよいものか・・・)はそんなに大きくない。丘の頂上にポツンと立っているといった感じである。丘とはいえ相当な高さで、そこから眺める景色はまた素晴らしい。また、対仏の拠点であったこの城には地下道や見張り台など実際に歴史の傷痕が多く残されており、物々しい。そしてこの城は中からだけでなく、外からも見ることをお勧めする。プリンスオブウェールズピアという埠頭に行くと海に向かって広がる真っ白な壁が一望できる。ドーヴァー城

5日。リーズ城、カンタベリー大聖堂、セントアウグスティヌス修道院跡観光。リーズ城

リーズ城:世界で最もかわいらしいと言われるこの城はドーバー城とは対照的。広大な(ほんとに広い)庭園を延々歩くと池の中に城が見えてくる。そんなに小さな城ではないのだが、庭が広すぎるためにほんとに小さく見える。この城は現在でも使われることがあるので、内部の調度品はまさに現役。その調度品はどれもこれも美しく、外観と共に素晴らしい。庭園内には城の奥に植物園やゴルフ場などがあって一日中楽しめる。交通の便の悪いところにあるが一日かけてゆっくり来たい城である。

6日。ソールズベリー大聖堂観光。

7日。バース大寺院、ローマ時代の風呂跡、ストーンヘンジ。

8日。ソールズベリー→ペンザンス移動日。

9日。ランズエンド、セントミッチェルズマウント観光。

セント・ミッチェルズ・マウント:イギリス南西部にある、海の中に浮かぶ幻想的な城。僕が行った時はまさに島に城があるという感じで、ボートに乗って城に渡ったが、干潮時は歩いて渡れるらしい。屋上からは美しい海岸線が見渡せる。

10日。ペンザンス→カーディフ移動日。

11日。カーディフ城、カーフィリー城観光。イギリス本島の西に突き出た部分がウェールズで、その首都はカーディフである。(あった?)ウェールズには古城が多く残っていてどれも素晴らしいが、この城はたいしたことはない。唯一の見所は地下に残っている紀元1世紀にローマ人が築いたと言われる石垣であろうか。

カーフィリー城:首都カーディフから少し北側にある古城跡。敷地は非常に広く、ヨーロッパで2番目に大きいと言われている。(一番大きい城はウィンザー城である。)13世紀にノルマン人によって建てられ、市民革命で廃虚となるが、その時になったものか、塔の一つが傾いており一見の価値がある。城全体が廃虚という感じであり、傾いた塔も含めて素晴らしい外観を見せる。
カーディフ城 カーフィリー城

12日。チェスター観光。夕方アブに足の小指を刺される。なぜだ〜?

チェスター:この都市は城壁に囲まれた都市で、いわゆる「総構え」の城である。城壁の上を歩いて街の周囲を一周することが出来る。この街がまた非常におしゃれな街で、歩いているだけで十分な観光になる。イギリスで僕が最も気に入った都市の一つである。
13日。カナーフォン城、スノードン山観光。カナーフォン城

アブに刺されたあとが痛くて靴を履けずサンダルの前の部分を踏みながら観光する。

カナーフォン城:ウェールズ北部にある中世の厳しさを伴ったような城跡。この城はイギリス王室の皇太子が「プリンス・オブ・ウェールズ」に叙せられる城として有名であり、その場所も実際にある。城内はがらんとしているが、その塔に上ると城の形が良くわかり、素晴らしさが実感できるだろう。塔と塔を結ぶ渡り廊下のような物でいちいち地上まで下りなくても他の塔に行けるようになっており、他の城にはないもので、興味深い。交通の便は非常に悪く、バスを乗り継がないと行くことはできない。しかしさらに西にあるスノードニア国立公園と合わせ、イギリスで一番のみどころの一つであると思う。
スノードニア国立公園はただただ素晴らしいの一言。登山鉄道は少し高いが、(13.5£)これでイギリスの自然をすべて表現していると行って良いほどの素晴らしい景色が開け、13.5は全然高くない。僕が行ったときは頂上でも霧は少なく、素晴らしい景色が見れた。でも真夏にも関わらず、相当寒かった。頂上では登頂証明書が50pで売られていて、良い記念になる。

14日。リバプール観光。リバプール大聖堂、メトロポリタン大聖堂、ウォーカー美術館、セントジョージズホール見学。メトロポリタン大聖堂はごみ処理場のような外見。変な大聖堂だ。それと、リバプールはビートルズで有名な街だが、相当落ち目の街だ。歩いていてうきうきしなかった。

15日。チェスター→ウインダミア(湖水地方)移動日

16日。湖水地方バスツアー参加。湖水地方は有名な観光地であるが、それゆえにか日本人が異様に多く、うんざり。某「地球の歩き方」誌が推薦するツアーに参加したのだが、参加者9人中7人まで日本人だった。ここは一日や二日で回るところではない。一週間か二週間かけて回るところだと実感した。

17日。ウインダミア→グラスゴー移動後、グラスゴー観光。

18日。グラスゴー→スカイ島移動日。この列車が凄い。観光列車と見まごう美しさ。スコットランドは絶対行っとくべきである。

19日。ポートリーという街まで行くが別に何もない。スカイ島は霧になる事が多いらしいが奇麗に晴れていてその大自然を満喫できた。結果的にこの日は休養日という感じになった。

20日。スカイ島→インヴァネス移動後、インヴァネス観光。ネス湖、アークハート城、ネッシー博物館見学。

インヴァネス城:少し離れるが、スコットランド北部、あのネス湖の近くにある都市、インヴァネスの中心部にある城である。奇麗なレンガで造られた小さな城で、特に良い城ではない。ただ、僕が行った時には門の前で民族衣装を来た人がバグパイプを演奏していて夕暮れと共になかなか楽しめた。
アークハート城:あのネッシーで有名なネス湖のほとりに佇む廃虚。内部はネス湖を見に来たと思われる人でごった返していたが、城自身もひどい廃虚であるが情緒たっぷりだった。近くにはちゃんとネッシー博物館などもある。

21日。インヴァネス→エジンバラ移動後、ナショナルモニュメントなど見学。

22日。エジンバラ城、ホーリールード宮殿見学。エジンバラ城

ハギスを食った。うわさに違わぬまずさで参った。この日のメインは何といってもミリタリータトゥー。たまたまだったのだが夏のフェスティバルの最中で、その中でもたまたまやっていたこのイベント。エジンバラ城の下の広場でスコットランドの軍隊がトランペットやらバグパイプなどで演奏を聞かせてくれる。これがもう感動の嵐。幸運にもその期間内に行った人は絶対に行くべきである。僕が行った時はあいにくの雨であったが晴れていたら更によいことだろう。これを見れて本当に幸せだった。

エジンバラ城:スコットランドの首都エジンバラの象徴的存在である。内部の塔は博物館や記念館、宝物館などになっており、言うほど素晴らしいものでもなかった。と言ってもこの城は外観の素晴らしさが命であるから中の展示物などは大した問題ではない。

23日。休養日。せっかく夏のフェスティバルの時にやってきたんだからということで、劇を見る事にする。適当に選んだのが災いしてなんとちっちゃな会場で一人でやるユーモア劇。ぜーんぜんわかんなかった。

24日。エジンバラ→ヨーク移動後、ヨークミンスター、ヨーヴィック・ヴァイキング・センター、クリフォード・タワー見学。
ヨーク:イングランド北東部にある都市ヨークもチェスターと同様、城壁に囲まれた都市である。今回は歩いて一周を敢行しなかったが、泊まったB&Bが城壁の見える部屋で、非常に気に入っていた。ここは大聖堂が素晴らしく、ここもお気に入りの都市である。どうも俺は城壁に囲まれた都市が好きらしい。
クリフォードタワー:ヨークの街の外れにある城跡。丘の上に小さな塔が一つ立ってるだけ。昔はもっとあったらしいが今はほんとにそれだけ。とりあえずヨークの街を見渡せるが大した物ではない。

25日。ヨーク→ロンドン移動後、ナショナルギャラリー、シャーロックホームズ博物館、マダムタッソー蝋人形館見学、その後ロイヤルアルバートホールでオーケストラのコンサートを鑑賞。ナショナルギャラリーは広すぎる。何を見ていいのかわかんない。まあただというのは素晴らしいと思う。シャーロックホームズ博物館は少し高いが(5£)中はホームズが住んでいたそのままといった感じで、書斎にはホームズとワトスンの帽子とパイプが置いてあって、両氏になりきって写真撮影ができた。そのすぐ近くのマダム・タッソーろう人形館も一時間近く待たされ、8.35£という破格の入場料を払ったにも関わらず、満足できた。

26日。もうイギリスも最後に近づいてきたという事で、一度完全に個人で行動してみようという事になる。高橋はバイオリンを買いに行くという事だったので、僕は念願のウインブルドンへ。地下鉄で行けるのだがなんだか辺ぴな所にあって、且駅から結構距離がある。うろうろしながらなんとかたどり着いたウインブルドンは新センターコートを建設中であった。博物館に入り、その展示の一環としてセンターコートの一部に入れるようになっている。(自己紹介のページ参照)センターコートにはハトがいるだけだった・・・。夜は高橋のたっての希望によりミュージカルを鑑賞。その名も「UNFORGETTABLE」、どんなミュージカルか分からんし、まあ見るという行動に意味があるようだったので(高橋の中では)とりあえず行ってみる。ナットキングコールの話ではあったが、案の定よくわかんなかった。

27日。バッキンガム宮殿観光。夏の開放期間に当たっていたため、内部(一部だけだが)に入場する事が出来た。ちょっと高すぎるし(8.5£)日本人だらけ。ちょっといまいちかなあ。で、4時のフライトでブルネイに向かう。が、何をどう間違ったのか空港で警備員のような人に呼ばれ、ビジネスクラスの席に座れる事になってしまう。なんだか初めての経験だしなんかすごい快適で大満足。こんな事もあるんだねぇ。

28日。ブルネイ入国。タクシーで王宮と新モスクを観光する。とにかく暑い。

29日。水上部落、旧モスク観光。水上部落は全く違う世界。非常に驚いた。とても奇麗とは言い難かったが東洋のベニスと呼ばれるだけの事はある。一見の価値あり。モスクは全く観光地ではなく、掃除のおっちゃん数人が雑談をしていた。なんだかなぁ。その後関空へ。


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