インターネット等の通信インフラの発達により、第三の産業革命とも言われる社会構造の大変換が行われようとしている。すなわち、よく言われているところのEC(電子商取引),CALS(高速通信による商取引)である。インターネットをはじめとするオープンなネットワークを通じた商取引が行われるようになると、必然的にその場で決済を済ませたいというニーズが発生してくる。しかし、オープンなネットワークというのは送ったデータがどこを通って誰が見ているか誰にもわからないということである。だからこそ社会的変革の可能性を秘めているわけでもあるのだが、そこにお金という非常に重要なデータを流すことは誰もが不安だろうし、現実に完全なセキュリティの方法が存在するわけではない。 では電子マネーは実現不可能なものなのだろうか。 そうではないと信じたい。21世紀に向けて、電子商取引が発展していくためには電子マネーの実現は必要不可欠だからである。実際に毎日のように新聞等の紙面を賑わしている。それは着実な一歩一歩であると考えている。 僕は大阪市立大学の学生として4年間を過ごし、卒業論文でこれからの社会に不可欠な電子マネーについて、その可能性を研究した。 多くの人に電子マネーはどういったものであるかを知っていただきたいということと、これからの社会革新について不安ではなく期待感を持って見守っていただきたいという二つの願いをもって私はこのページを開設する。 |
1.種類 | ・・・電子マネーにはどのようなものがあるのかを説明します。 | 2.卒業論文 | ・・・おはずかしながら卒業論文全文を発表します。 | 3.関連書籍 | ・・・参考文献・関連書籍をリストアップします。 |
汎用性 | コスト | 安全性 | 小額決済 | 多額決済 | 遠隔地 | 匿名性 | 即時性 | 仲介数 | |
現金 | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | × | × | ◎ | ◎ | 2 |
手形 | ◎ | × | △ | × | ○ | △ | × | × | 3 |
小切手 | ○ | △ | ○ | △ | ○ | △ | × | △ | 3 |
クレジットカード | △ | △ | △ | △ | ◎ | ○ | × | △ | 4 |
プリペイドカード | × | ◎ | × | ◎ | × | × | ○ | ◎ | 2 |
銀行振込 | ○ | × | ○ | × | ◎ | ◎ | × | △ | 3 |
↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ |
クレジットカード応用型 | △ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | × | ○ | 4 |
預金通貨利用型 | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | × | ○ | 3 |
現金通貨模倣型 | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ◎ | 2 |
書籍名 | 著者名 | 出版社名 |
電子マネーのセキュリティ | 国際決済銀行(BIS)編著 | ときわ総合サービス株式会社 |
SETのすべてがわかる本 | 佐野和彦・稲家克郎・川淵聡 | オーエス出版社 |
図解通信プロトコルのことがわかる本 | 谷口功 | 日本実業出版社 |
インターネット時代の電子取引革命 | 原田保・寺本義也 | 東洋経済新報社 |
サイバースペース企業革命 | 山田文道編著 | 富士通ブックス |
電子金融の衝撃(銀行が消える日) | 日本経済新聞社編 | 日本経済新聞社 |
60分で分かる電子マネー | 生方幸夫著 | PHP研究所 |
図解電子マネー | 石井孝利著 | 東洋経済新報社 |
エレクトロニック・コマースの衝撃 | 松島克守・中島洋著 | 日本経済新聞社 |
エレクトロニックコマース革命 | 山川裕著 | 日経BP社 |
CALSからECへ | 築地達郎著 | 日本経済新聞社 |
産業情報ネットワークの将来 | 通産省情報性策企画室編 | 日刊工業新聞社 |
デジタル・キャッシュ | 伊藤穣一・中村隆夫著 | ダイヤモンド社 |
電子マネーウォーズ | 岩崎和雄・佐藤元則著 | 産能大学出版部 |
よく分かる電子マネー | 日立製作所新金融システム推進本部編 | 日刊工業新聞社 |
図解電子商取引(EC)入門 | 八木勤 | 中経出版 |
デジタルマネー | ダニエル・C・リンチ レズリー・ルンドキスト著 |
新紀元社 |
電子マネーとオープン・ネットワーク社会 | 磯辺朝彦 | 東洋経済新報社 |
手形・小切手の常識 | 植田蒼著 | 日経文庫 |
クレジットの知識 | 井上俊雄著 | 日経文庫 |