3.復讐


 僕とA子はプールの物陰に身を潜めてC子を待った。C子はいつもボディーガードがわりの運転手に車を運転させていたが、もちろんプールまではついてこない。きっと駐車場で車内待機だろう。
 一人で気持ちよさそうに泳ぐC子だったが、すぐにプールサイドに上がってジャグジーに入った。
「もうおしまい? 水泳の真似事するために、プールを貸し切りにするなんて、無駄遣いね」
「社員こきつかって巻き上げた金で贅沢三昧かよ。いい気なもんだな」
 ジャグジーにつかるC子を見下ろすように立ちながら、A子と僕は憎まれ口を叩いた。
「なんなのあなたたち!」
 ヒステリックに言うC子に、僕らはあえてスイムキャップもゴーグルもとって素顔を晒した。
「あなたたち、どこかで見覚えが・・・」
 しかしはっきりとは思いだせないようだった。辞めた自分の会社の社員の顔などすぐに忘れてしまうのだろう。この女はそういうヤツだ。
 僕とA子はC子の腕を両方からかかえてジャグジーから引きずり出し、プールに付属した男子トイレに連れ込んだ。女子トイレよりも男子トイレで犯される方がきっとより屈辱的に違いない。僕もA子もそう感じていた。
「ちょっと!やめなさい!こんな事してタダで済むと思ってるの!やめて!やめるのよぉ!」
「これまでタダで済まない事をしてきたのはあんたの方だ!」
 僕とA子は打ち合わせどおりC子の抵抗を封じながら、その水着姿をトイレのタイルにひざまづかせ、そしてレ〇プを開始した。

(つづく)



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