初めてのラバーフェチオフ会
ボクは、ラバースーツというコスチュームにとても興味があった。けれど、いったいどういったものを買えばよいか、そもそもどこで買えばよいかも良く分からなかった。
でも、ネットで見かけるラバースーツ姿の男女の姿に、日々憧れと羨望はつのり、その日ついに「ラバーフェチオフ会」というものに参加する決意をした。
案内には「初心者歓迎」「ラバースーツがなくても、まずは見学から」と書いてあったけれど、それでも初めて踏み込む未知の世界に、ボクの心臓は期待と不安でバクバクと高鳴っていた。
オフ会はとてもなごやかな雰囲気で、特にそこで知り合った一人のお兄さんがすごく親切にいろいろと教えてくれた。 そして「オレ、予備に何着か持ってきてるし、お互い体型も似てるから、ためしにキミも着てみるかい?」とすすめてくれた。
スーツの中にオイルを塗って、滑りやすくしながら足から装着してゆく・・・思ったほどには難しく無かったけれど、それでも、うまくラバーを引き上げてゆかないと、ラバーが寄れたりシワが入ってしまうと不格好だし、何よりうっかり爪を立てて傷つけたり破いたりしてしまっては大変だ。
焦るボクにお兄さんは「焦らなくても大丈夫だよ。オレが手伝ってあげるから」と優しく声をかけながら、ラバーを引き上げるのを手伝ってくれた。そのおかげで、ラバースーツは順調に下半身から上半身へとボクの身体を覆ってゆき、素肌にピチっと密着していった。
首から下をラバースーツに完全に覆われた時、ボクはまるで過呼吸を起こしたみたいにハアハアと激しく息をついていた。なんなんだ、この密着感!・・・いや密封感といった方がいいかもしれない。しかも、ヌメヌメとツルツルがないまぜになったラバ―独特の触感が、全身の皮膚に余すところなく感じられる。それこそ、お尻にも、乳首にも、ペニス周辺にも!
すごい!・・・本当にすごい感触と快感に、ボクは気が遠くなるほどに興奮していた。
むせかえるようなラバーのニオイに、ペニスが勃起する。しかしそれを目視で確認しようとする間もなく、お兄さんはボクの頭からすっぽりとフェイスラバーをかぶせてきた。視界が完全にふさがれ、息が上手くできない。パニックに陥りそうになった僕だったけれど、お兄さんが鼻の所の呼吸穴の位置をうまく調整してくれて、事なきを得た。
頭の先から足の先まで、僕の身体は完全にラバーに覆われていた。感動と興奮に体が震えた。ところがその時、おそらく自らも全身ラバースーツ姿になったお兄さんが、ボクの耳元で囁いた。
「それじゃあ、プレイを始めようか」
お兄さんは手早くボクに手枷、足枷、首輪を装着して自由を奪った。もうボクは、みっともなく股を開いたラバースーツ姿で、どこに逃げる事も、抵抗する事すらできない状態にされていた。
『ああ、このまま何されるんだろう?』 僕の心の中は、恐怖と期待がほぼ半々の状態だった。とその時、ビビビビ・・・とどこかで聞いた事のある震動音が聞こえた。そして次の瞬間・・・
『ああ!・・・ひぃ!・・・乳首とペニスが・・・すごい震動で責められてる!』 おそらくは電マとかパールローターとかいった「大人のオモチャ」によって、敏感な部分をラバー越しに責められているのだろうとわかった。
ラバースーツに全身を密封されているという被虐感、拘束具によって自由を奪われ、奴隷のように弄ばれているという被虐感、そしてラバーで密封パックされたようなボクのエッチな膨らみを淫具で責められるという被虐感・・・トリプルの被虐感に、僕の塞がれた視界がばら色に染まるような興奮を感じていた。
恥ずかしい・・・辛い・・・でも、ラバーにパックされた乳首とペニスを責められるのがあまりにも気持ち良くて、ボクは背中を弓なりにのけぞらせながら、悶え、喘ぎ、震えながら遂には激しく絶頂してしまった。
『あああー!出るぅぅ!』 ラバーの中に激しく射精した。一瞬気が遠くなるほどの快感で、なにか射精というよりは女性が無理やりイカされてしまったような、そんな絶頂感に心と体が震えた。
ああ、たまらない。ボクはもう、すっかりラバーフェチプレイの虜になっていた。
(つづく?)