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僕とA子はスポーツジムで会うたびによく話すようになった。恋愛?・・・というよりは、なにか「同志」のような関係だった。 
自分たちから好きだった仕事を奪い、なじみのある会社を傾かせたあの女に、どうしたら「ひと泡吹かせる」事ができるか? 話題の中心はもっぱらそこに収束した。 
ところがある日、そんな僕らの妄想話がにわかに現実味を帯びる出来事が起こった。同じスポーツジムの深夜の「エクゼクティブコース」に、なんとあのC子が入会しているとわかったのだ。 
C子は特権を活かして、一般会員が帰った後の深夜のプールを、貸きりで好きに使っているようだった。ことごとくいけ好かない女だ。 
そんな時、A子がポツリと言った。 
「ねえ、レ〇プってしてみたくない? 競泳水着姿の女をプールで無茶苦茶に犯すとか」 
「何をいきなり?」 
「私はしてみたいわ。男になって、いけ好かない女を犯してやりたい。そして、本物の男に犯されてヒーヒー泣く姿も見てみたい」 
「僕ら自身の敵討ちをしたいと?」 
「そうね。そして、好きだった会社や同僚たちの敵討ちもね」 
僕とA子は意を決すると、次にC子がプールを貸し切りにする予定を調べ出して、準備にかかった。 
競泳水着姿の女を犯す・・・元々水着フェチの傾向があった僕にとって、ただでさえ甘美な響きだった。しかもそのターゲットがあの憎いC子なら、ためらいも消えた。 
そしてA子は「S性癖」らしく、自分もまたその凌辱に参加する事にひどく興奮しているようだった。 
だから僕らはその夜、揃いの男性用競泳パンツ姿でC子を待ち構えた。トップレスにハイカットの競泳パンツ姿のA子は、僕の前に立っても照れる事もなく、むしろ激しく欲情しているようにさえ見えた。
  
(つづく) 
 
 
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